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続・岩風呂の寿命

No.67(2007.04.21)


防水工事を専業としている知人に、早い段階で岩風呂の目地痩せの件を相談しました。

後日、その方からクイックスチールという商品の試供品を頂きました。

なんでもエポキシ系の補修材だそうで、直径1.5センチほどの円柱形をしていました。

円の中心部と周辺部は異なった材質になっていて、実際に使う際には粘土のように練り合わせ、均一に混ぜ込むのです。

確か5分後くらいから硬化がはじまり、270度の高熱にも耐えられるという優れものであります。

さらに詳しいことを知りたい方はネットで検索してみて下さいな。

試供品なので分量は少ないため、緊急性を要する浴槽の底で試してみることにしました。

目地が痩せて岩の淵が欠けたところの破片の固定と、同様に目地が痩せてしまって岩が欠けそうになっているところの目地補修の二ヶ所です。

特に後者の方は、岩の端が鋭利になっているので、入浴時に誤って足を切る危険性があります。

さっそく練り始めてみたところ、ごく一般的な粘土と比べてみても相当柔らかな感触でした。

岩や目地へ塗りつけ練り込んだ際のくっ付きも良好で作業は簡単にかつ短時間で終わりました。

約1時間後に点検してみたら、既に石のようにカッチカチ。

その後数ヵ月経過していますが、本日までまったく問題なく使えています。

我家に来ている温泉の泉質は単純硫黄泉で、湯温は最高で60度くらいにもなります。

私は耐久性はまずまずではないかと判定しました。

難点は価格が少々高いことでしょうか。

が、目地痩せを放置しておくと劣化が加速してしまうことを目にしてきたので、最低限の補修は必須だと判断しました。

幸いなことに、前述の知人も業務でこれから同製品を試すそうなので、我家で当面必要な分量だけ一緒に調達してもらうよう依頼することができました。

さあて、泡がプクプクは止まりますでしょうか。

* * * このつづきは * * *
第83回「岩風呂改修工事」にあります。


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