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続・デジタル規格の不透明性

No.27(2003.02.09)


音楽作品の新作DVDディスクを買って帰りパソコンで鑑賞しようとしたところ、いきなり再生不能。

以前にも同じ状態になる洋楽DVDディスクを買ってしまって後悔したという体験をしているにもかかわらず、今回は邦楽アーティストだから大丈夫だろうと高をくくった私の判断ミスです。

私のパソコンで問題なく再生できるDVDディスクのケースにも、同じ様にパソコンでの再生は保証しないという注記があるので、それぞれのディスクのどこがどう違って再生できたりできなかったりするのか私には理解できません。

私には今度のディスクを見たいという欲求が強かったためか、今回は簡単にあきらめきれませんでした。

解決の糸口を求めてDVD再生ソフトの操作部分を調べていたらWebというボタンがあり、それがきっかけでバージョンアップしている可能性があることに気が付きました。(鈍感な私)

さっそくネットにつないでみるとそこはDell社のサイト、何で!?

ソフトの名前がWINDVDだったので私は勝手にマイクロソフト社の製品だと思っていましたが、Dell社がサポートしているのでどうやらそうではないらしいとこの時初めて知りました。(続・鈍感)

画面の指示に従い7桁のService Tagを入力すると、私のパソコンの仕様に合致した情報を得られるページに切り替わりました。

残念ながらDVD再生ソフトWINDVDはバージョンアップしていませんでした。

せっかくなので何かDVD関連の情報があるかどうか色々と探し続けてみるとQ&Aのコーナーに役立ちそうなものがありました。

OSのWindowsMEにはWindows DVD PlayerというDVD再生ソフトが付属していて、それを起動する方法は「スタート」から「ファイル名を指定して実行」を選んでdvdplayと入力するとのこと。

これはいけるかもしれないと思った私は、さっそく今回再生不能だった作品をこの方法で試してみました。

Windows DVD Playerが起動すると同時に「ドライブにDVDディスクが挿入されていません。ディスクを挿入してからやり直してください。」と表示されたのでOKをクリックしたらソフトは終了してしまいました。

その指示通りに今度は最初にドライブにDVDディスクを挿入してからWindows DVD Playerを起動したら困ったことにWINDVDも自動的に同時に起動してしまいました。

仕方がないのでWINDVDの方を終了させたところWindows DVD Playerの方でDVDの再生が始まりました!

やったぁ~!大成功。万歳!

と舞い上がった私は、勢いで以前から再生不能だった洋楽DVDディスクも同じ方法で再生できるだろうと考えさっそく実行しました。

同じ様に2つのソフトが同時に起動したのでWINDVDを終了しようとしたところ、カーソルが砂時計になったままでパソコンが無反応状態になってしまいました。

やむを得ず強制終了した私は、なんて質の悪いDVDディスクだ、と落胆しました。

が、すぐにDVD再生ソフトは1つあれば十分だという当たり前のことに気が付きました。

そこで先ず、WINDVDが自動的に起動しないよう設定を変更した後に以前から問題なく再生できた(たった2枚の)DVDディスクがWindows DVD Playerでも問題なく再生できることを確認しました。

次にWINDVDをアンインストールしました。

そして問題の洋楽DVDディスクを挿入後に恐る恐るWindows DVD Playerを起動させてみました。

結果は見事に再生成功!

お陰でDVD再生専用機を早急に調達する必要はなくなりました。

それにしてもDell社では何故Windows DVD PlayerというDVD再生ソフトが付属しているOSWindowsMEのマシンにまでWINDVDをプレインストールしていたのでしょうか。これではわざわざ不具合の元をあらかじめ仕込んでいたようなものですから。

今回はあきらめずにいたことが良い結果を招きました。一件落着。


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